醸しコラム

Column

蔵人が綴る|新商品「竹葉 能登未来」

2020.04.17

みなさんこんにちは!蔵人・又木です。
今日は、先日発売を開始しました地域連携型商品「竹葉 能登未来」についてご紹介をします。

発売後、多くのご反響をいただいております。
蔵でも試飲を行いました。
香りは穏やかに海藻酵母特有のグレープ感を感じ、飲み口は丸くお米の甘み、リンゴ酸らしい爽やかな酸とお米の旨味が余韻に続きます。冷やしてお飲みいただくのがおすすめです。

-基本スペック-
原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 : 能登産米100%
米生産農家 : 能登の1市3町の農家さん
アルコール分 : 14%
精米歩合 : 70%
容量 : 720ml
おすすめの飲み方 : 冷酒、常温にてお楽しみいただけます。

「竹葉 能登未来」には、4種類のお米を使用しています。
能登町産「石川門」、穴水町産「コシヒカリ」、志賀町産「山田錦」、七尾市産「五百万石」と、能登の複数の農家さんが作るお米です。それぞれに性質が異なるため、白米水分や吸水歩合も異なり、吸水歩合を揃えるのに苦労しました。(麹米には1種類のお米を使用しています)

酵母は海藻酵母を使用しています。これは能登半島珠洲市の海岸に漂着したアカモクやアオサなどの海藻が混ざったものに付着していた酵母を分離して純粋培養したものです。この海藻酵母由来かと思われますが、ブドウっぽさを思わせる香りとリンゴ酸主体の味わいになります。

酒質設計においては、皆様に飲みやすく、親しみやすくお手に取っていただけるよう、低アルコールになるよう仕込み配合を決めています。また、甘さの値が高くなるように、麹歩合は低く、四段仕込みで醸しています。

使用する原材料の他にラベルデザインも能登産です。
能登半島の輪島市在住のデザイナーに制作いただき、まさに能登の市町の垣根を越えた連携型商品です!

デザインコンセプトは、本来は日本海側では見ることができない、海から上がる朝日をイメージし、「能登の夜明け=能登の未来」を表現しています。7本の光線は能登の7地域(輪島市・珠洲市・鳳珠郡・七尾市・鹿島郡・羽咋市・羽咋郡)を表し、輝く水面にはお米のモチーフが隠されています。

なお、売り上げの3%は、国内外で緊急人道支援に取り組むNPO法人JPF様の活動全般を応援する寄付となります。
お酒を通して社会に少しでもお役に立てることは、造り手としてとても嬉しく思います。
この機会にぜひお飲みください!

■「竹葉 能登未来」商品紹介ページ
http://shop.chikuha.co.jp/?pid=150037314

■「竹葉 能登未来」開発ストーリー
https://chikuha.co.jp/project/noto_mirai/

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