醸しコラム

Column

Kura Master審査員による蔵訪問

2020.03.05


2020年1月末に、フランスから世界的なトップソムリエの方々が弊社へお越しくださいました。この視察は、フランスで行われたKura Master 2019にて「竹葉 能登牛純米」が金賞を受賞したことから実現しました。

「Kura Master」とは、2017年から開催されている日本酒のコンクール(品評会)です。現在、様々な日本酒のコンクールが存在しますが、これはフランス人によるフランス人のためのフランスの地で行うもの。
フランス料理にワインを合わせるように、フランスの歴史的食文化である『食と飲み物の食べ合わせ』に重きを置き、フランス市場における日本酒をアピールする場の提供を目指しています。

そのコンクールを開催するにあたり、審査員として参加されるフランスのソムリエ達に対して、日本酒について精度の高い公平な審査を求め、日本酒の知識や審査スキルの向上を目指して計画されたのが今回の視察の目的です。

当日は地元のビストロ「与七」様にて、地産食材を活かした食事とともに、日本酒のペアリングを行い、食事と合わせて広がる日本酒の可能性について大変好意的なお言葉を頂戴しました。

その後、会場を弊社に移し緊張感のある唎き酒会が行われました。
試飲していただいたのは弊社の主力銘柄である「竹葉 能登純米」、食材特化シリーズの「竹葉 能登牛純米」「竹葉 いか純米」「竹葉 gibier(ジビエ)純米」、そして海藻酵母を使用した「竹葉 生酛(きもと)純米 奥能登」です。

ソムリエとしてMOF(国家最優秀職人章)を授与され、世界ソムリエコンクール第2位のダビッド・ビロー氏は「竹葉 生酛純米 奥能登」をテイスティングされた際、「フランス人が“UMAMI”を理解することは難しいが、日本酒のもつ“UMAMI”を初めて体感することができた。この舌の上に残り続ける1枚のベールのようなもの、これが“UMAMI”の正体だ」と絶賛のお言葉を頂き、一同感激でした。

この交流を通じて、食事と合わせて楽しむ日本酒の素晴らしさや、テロワールを追求する意義など、日本酒の持つ可能性と価値をお互いに共有する貴重なひとときとなりました。素晴らしい機会を賜り、誠にありがとうございました。

Photo: NOTONOWILD辻野様

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