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地域資源応援酒「竹葉 いか純米」

竹葉いか純米

東京大学の「フィールドスタディ型政策協働プログラム」に取り組む学生と連携し、日本有数のイカ水揚げ量を誇る能登町小木(おぎ)地区の地域資源である「小木イカ」を活用したプロジェクトの一環として、イカの味わいに合うお酒を造りました。

 

きっかけは学生のフィールドワーク

2017年から始まったこの活動は、「地域に学び、日本を知る」と題して、東京大学の学生が事前調査、現地活動、事後調査を通じて、地域の課題解決の道筋を提案する「フィールドスタディ型政策協働プログラム」の取り組みがきっかけです。
このプログラムを通して、2017〜2018年の2年間に学生たちが能登町小木(おぎ)地区に滞在しました。この小木地区は日本有数のイカの水揚げ量を誇ります。この地域資源である「小木イカ」を活用して、自然豊かな能登の振興について考えることが学生たちの課題となりました。

 

数馬酒造との出会い

学生たちが地域資源の洗い出しを行う過程で、学生の商品開発や地域を巻き込んだ商品づくりについて、学生時代にNプロジェクトの活動経験がある弊社社員にヒアリングを行う機会がありました。
これがご縁を結び、一期生が地域の方たちと取り組んだ「小木のイカ料理を残すプロジェクト」のクラウドファンディングの返礼品のひとつとして弊社のお酒を採用していただく運びとなりました。

【Nプロジェクト】
地元石川県の大学生が米作りから酒造りまでを一貫して行い、若手世代に向けた商品「Chikuha N」を販売する取り組み。
https://chikuha.co.jp/project/n-project/

 

新たな課題に向けて

プロジェクトを二期生が引き継いで活動するうちに、「地域の人たちが誇れるものを作りたい」と思案するようになります。そのひとつとして、ハレの日の料理とお酒に注目。祭りが盛んな能登地区では、ヨバレと呼ばれるハレの日のおもてなしに、料理とお酒は不可欠な存在です。
そこで一期生とご縁のあった弊社と意見交換する場が設けられ、能登町小木地区の名産品であるイカを生かした、イカに合うお酒に辿り着き、弊社もこのプロジェクトに携わることとなりました。

竹葉いか純米
 

日本酒を通して地域と向き合う

お酒の味を決める工程では、「小木のイカ料理を残すプロジェクト」に協力してくださった地域の方にイカ料理をご用意していただき、実際に食べ合わせながら商品開発を進めました。
こうして生まれたお酒は、能登産の五百万石を使用し、能登の海藻から抽出した酵母で醸しています。また仕込み水には、小木地区から取水される海洋深層水を使用しており、まさに地域資源をフル活用しています。これは弊社の掲げるSDGsの目標の一つ『地域資源を最大限に活用した持続可能な原材料調達100%を実現する』に通じる取り組みと考えています。

 

一年じゅう楽しめるお酒を

完成したお酒「竹葉(ちくは) いか純米」は甘くふくよかな香りと、全体的にしっかりと重心を感じる味わいが、イカのねっとりとした甘みや酸とうまく調和します。

イカのお刺身、焼きイカ、煮つけなど、バリエーション豊かなイカ料理に合うよう、温度帯によって味わいの様相ががらりと変わるのがこのお酒の特徴です。常温ではコクのある米の旨味が感じられ、冷酒にするとすっきりとした後口の味の締りを楽しめます。さらに、お燗にすると穏やかな口当たりと甘味、程よい酸味と香りが食を進めさせます。冷酒から燗酒まで、お料理や季節に合わせて一年じゅう楽しめる一本に仕上がりました。

竹葉いか純米
 

「竹葉 いか純米」は、学生たちの「地域の人たちが誇れるものを作りたい」という想いから始まりました。
ハレの日の乾杯に、豊漁の祝杯に、また普段の食卓に。地域の方々の生活に溶け込むような、また地元の名産品とともに自慢できるような商品になることを私たちは願っています。

 

この記事で紹介した商品


 

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