SDGsの取り組み

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能登のテロワール~海藻酵母~

海藻酵母
弊社が仕込むお酒の中に、海藻酵母を使用したものがあります。
この海藻酵母(正式名称『Misaki酵母』)は、2008年に奥能登の海岸に漂着した海藻から採取され、東京海洋大学の久田孝教授(2020年時点)、石川県立大学、そして弊社の共同研究により開発された酵母です。

約10年前、前会長が代表を務めていた頃に、この海藻酵母を使用した試験醸造が始まりました。
そして時を経て2017年、醸造課社員にそれぞれタンク1本の自由醸造を任せる「責任醸造」という取り組みの中で、海藻酵母を使用した酒造りにチャレンジしたところ、独特の味わいを持つお酒に仕上がり、製品化に至りました。そのお酒は社内外問わずご好評をいただき、現在ではこの酵母を使用する銘柄を徐々に増やしています。

海藻酵母を用いたお酒の特徴は、冷やして美味しいといわれる「リンゴ酸」を多く含み、爽やかな風味を与えます。
清酒業界ではこれまでにリンゴ酸を多く生産する酵母が数多く開発されていますが、海藻酵母は「きょうかい7号酵母」の2.5倍のリンゴ酸を生産します。この海藻酵母を使用することで、白ワインのような爽やかなキレ、しまりのある酸味が生まれます。

能登産のお米、能登産の水、能登産の技、そして能登産の酵母。
新しく生まれた海藻酵母は能登のテロワールを体現し、地域資源を最大限に活用しようとする私たちの想いにぴったりの酵母です。

 

海藻酵母(Misaki酵母)を使用した主な銘柄

■竹葉(ちくは)生酛(きもと)純米 奥能登

■竹葉 いか純米

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