醸しコラム

Column

契約農家【内浦アグリサービス】様

2020.05.16

弊社では、安心して飲める日本酒を提供できるよう、地元能登の契約農家さんと連携して酒米を栽培していただき、能登産の原材料にこだわった酒造りを行っています。

弊社と同じ能登町内にあります「特定農業生産法人有限会社内浦アグリサービス(以下:内浦アグリ)」様には、主に石川門を栽培していただいております。石川門は石川県オリジナル品種の酒造好適米で、吟醸酒づくりに適しているといわれています。

内浦アグリ様は、「農業を通し、常に人間性を高める強い意志を持ち、地域の農業環境を守り育て、地域社会に貢献するとともに、社員の豊かな生活を守るため努力する会社」をモットーに、地域密着型の農業を目指しています。
稲作・畑作・菌床しいたけの生産を行い、地元レストラン・宿泊施設・養護ホーム・産地直売所などに出荷されています。町内でお買い物の際は、ぜひ「生産者」のところにご注目いただけたらと思います。

内浦アグリ様は「能登杜氏のふるさと」と呼ばれる地域にあることが一つの強みです。従業員のなかには、冬期は県外での酒造りに従事する杜氏さんが夏期限定で働くなど、能登杜氏との繋がりが非常に強く、日本酒にも詳しい農家さんです。

内浦アグリ様と連携が始まったのは、今から十数年ほど前にさかのぼります。
長年、能登杜氏との交流が密であった内浦アグリ様では酒米生産への意欲が徐々に高まっていた時期に、弊社が地元の酒米生産者を探していたことからご縁を頂戴いたしました。
弊社との提携と時を同じくして、優れた現地適応性を持つ石川門の栽培にも着手され、現在に至るまで石川門を納入いただいております。
石川門は米の粒が大きく、石川門で醸したお酒は力強い味わいとしっかりとした旨味が出る特徴があり、石川門のお酒が好きというファンもいらっしゃるほど県内外問わず人気の商品となっています。

内浦アグリ様の水田がある場所は能登の中山間地域に位置して寒暖差があり、稲作にとって恵まれた土地です。
また、中山間地域での稲作というのは目に見えない重要な役割を担っています。雨が降ると、水田に雨水を一時的に貯留して洪水や土砂崩れを防ぎ、山の保全に繋がります。海への栄養分の供給も調整されながら行われていくため、海まで数キロと近く、世界農業遺産に認定された能登の里山里海の恩恵を受けています。

内浦アグリ様の東社長のインタビューを弊社ギャラリーにて視聴できますので、弊社へお越しの際はぜひご覧ください。社長の温かい人柄や能登を想う心にふれていただけましたら幸いです。


■有限会社内浦アグリサービス様HP
http://u-agri.sakura.ne.jp/index.html
お米はもちろんのこと、椎茸やお芋もとても美味しいので、ぜひ竹葉とともにお召し上がりいただけたらと思います。

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