醸しコラム

Column

Kura Master 2019 純米酒部門金賞受賞【竹葉 能登牛純米】

2019.07.25


6月に受賞が発表され、先日表彰状が届きましたので、改めてご紹介いたします。
この度弊社の「竹葉(ちくは)能登牛純米」が「Kura Master2019」純米酒部門において、《金賞》を受賞いたしました。

「Kura Master」は2017年から開催されている日本酒のコンクール(品評会)です。現在、様々な日本酒のコンクールが存在しますが、これはフランス人によるフランス人のためのフランスの地で行うもの。
フランス料理にワインを合わせるように、フランスの歴史的食文化である『食と飲み物の食べ合わせ』に重きを置き、フランス市場における日本酒をアピールする場の提供を目指しています。

審査員はフランス人のソムリエ、レストラン関係者、ホテル・料理学校関係者などのプロフェッショナルな顔ぶれ。また審査だけではなく、日本酒講習会や蔵元訪問など、『食と日本酒のアバンチュール』に触れる機会を多く企画し、日本酒のマーケットを拡大していきます。

2019年のコンクールでは、日本全国271社の蔵元から720点のエントリーがありました。
フランスの食に精通する方々に弊社の「竹葉 能登牛純米」を評価していただき、また能登地区で唯一の受賞であることも大変嬉しく存じます。

「竹葉 能登牛純米」は食用米である能登産「ゆめみずほ」を100%使用し、生酛造りで醸しています。能登牛の濃厚な味わいに相乗するよう酸味を引き立て、フレッシュな味わいと芳醇な旨みに仕上げた一本です。
今年のコンクールでは例年と比べて、味わいの異なる日本酒が評価されたとあります。「竹葉 能登牛純米」の軽やかな酸味、深い旨味、そしてミネラル感が、ワインと趣きを同じくしている点が受賞につながったのではないかと分析しています。
加えて、このコンクールが重要視する『食と飲み物の食べ合わせ』においても、「竹葉 能登牛純米」は食事が楽しくなる、お料理の味に添う食中酒として受け入れやすく、『食と日本酒のアバンチュール』に触れることができるお酒として認められたのではないかと思います。

また一方で、「竹葉 能登牛純米」は、能登の風土が育んだ恵みをシェアする資源循環型の純米酒です。
農業で発生する米のもみ殻を、畜産業が堆肥にして水田に返し、酒造業が精米で出る米ぬかを牛の餌に利用します。能登の農業・畜産業・製造業が連携し、お互いの生業によって生まれた資源をうまく循環させて、持続可能なものづくりに取り組んでいます。
コンクールでは全ての出品酒はブラインドでティスティングされるため、こうしたお酒の造られる背景までは審査の対象になりませんが、風土や土地の個性、テロワールを大切にしたワイン文化を持つフランスの方々に「竹葉 能登牛純米」を選んでいただいたことが奇遇ではないような気がしてなりません。
能登ののどかな風景を思い浮かべながら「竹葉 能登牛純米」をお楽しみください。

最後になりましたが、この度の受賞に際し、日頃よりご支援頂いております皆様に深く感謝申し上げます。
今後とも一層のご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

受賞酒「竹葉(ちくは)能登牛純米」
http://shop.chikuha.co.jp/?pid=133463104

KuraMaster公式ホームページ
https://kuramaster.com/

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