こんにちは、広報スタッフです。
秋気さわやかな季節となり、秋の実りに感謝しながら、各地で食のイベントが盛んに行われる季節を迎えました。特に今年は「いしかわ百万石文化祭2023」も開催され、例年以上に催しが増えています。
その「いしかわ百万石文化祭2023」の関連イベントとして、発酵食にフォーカスした「能登発酵文化祭」が能登町にて先日行われ、数馬酒造も出店いたしました。今回のコラムではその様子をレポートいたします。
10月22日、秋晴れが気持ちの良い日。能登町にある日本海倶楽部さんにて「能登発酵文化祭」が行われました。能登の発酵食の歴史や技術のほか、新たな魅力を発信するトークセッション、発酵食を使ったワークショップ、能登指折りのシェフが織りなすお料理と地元酒蔵のペアリングが楽しめる限定レストランなど、能登の発酵文化を余すことなく感じられるイベントです。
また会場には能登の伝統魚醤「いしり」を使ったお料理や、なれずし、かぶらずしなどの郷土料理を販売する発酵マルシェ、町内の地酒が楽しめる発酵バーなども企画され、地元のみならず金沢方面や県外からのお客様もお越しになり、大変盛り上がりました。
数馬酒造のブースでは定番酒や里海醤油をはじめ、会場のお料理とあわせてお楽しみいただけるよう、食材特化シリーズや季節限定酒の盃売りも行いました。
イベントへ遊びに来ていた社員さんが「塩辛じゃがバターと『竹葉 いか純米』がとっても合いました！」と教えてくれました。簡単に作れるおつまみですので、皆様もぜひお家でマリアージュしてみてくださいね！
このイベントのお楽しみのひとつといえば、トークセッション！「能登の発酵食と日本酒のマリアージュ」というテーマで、能登イタリアンと発酵食の宿「ふらっと」を経営する船下さんと能登町の3酒蔵（松波酒造・鶴野酒造・数馬酒造）が登壇して、能登の発酵食と暮らしのつながり、日本酒と発酵食の楽しみ方についてお話しされました。
同じ町内でご一緒することも多く、お馴染みのメンバーですから息もぴったり。軽快なトークで会場をいっそう盛り上げて、最後は「1・2・3、ハッコー!!」と元気よくステージを締めくくりました。セッション直後の弾ける笑顔に、こちらもニッコリしてしまいますね(^^
この他にも屋外ステージでは、「いしり」製造者・愛好家・専門家が集う「いしり『旨味の沼』」、発酵デザイナー小倉ヒラク氏を招いての「発酵から能登の文化を見る」、発酵レストランで腕を振るったシェフたちが語る「シェフから見た発酵の世界」と、多彩な視点から発酵を紐解くトークセッションが催されました。会場のお客様たちは発酵食をいただきながら、豪華ゲストたちのお話にしっかりと耳を傾ける様子が印象的でした。
さてお次は、日本海倶楽部さんの建物内にて行われた「発酵レストラン」についてご紹介します。
先述しました能登町のお宿「ふらっと」のベンジャミンオーナーシェフ、輪島市のフレンチ「ラトリエ・ドゥ・ノト」の池端シェフ、七尾市のオーベルジュ「ヴィラ・デラ・パーチェ」の平田シェフが手掛けるお料理に、町内三蔵の地酒をペアリングさせて、発酵食のおいしさやその奥深さを堪能できる一日限りのコンセプトレストランです。
当蔵の「竹葉 生酛純米 奥能登」と合わせていただいたのは、フラットさん作「イカスミ×カルボナーラ」。イカスミソースの上にアオリイカのカルボナーラが盛りつけられ、一口ごとに味わいの移ろいが楽しめます。お客様からは「お酒とのコンビネーションが抜群」「食べ進めるごとに変化するどの味にもお酒が合う。むしろどんどんと旨味が増し、マリアージュが昇華するよう。素晴らしい体験でした」と、大変ご好評いただきました。ありがとうございます。
「発酵」をテーマにしたイベント「能登発酵文化祭」へ多くの方に足を運んでいただけて大変嬉しく思います。またご来場の皆様は発酵の魅力を大いに体感されたのではないでしょうか。これはまさに「『醸しのものづくり』で能登の魅力を高める」という私たちの使命に通じるものがあり、今後も発酵文化が根付く能登の魅力、発酵食の魅力を発信し続けていきたいと感じるイベントとなりました。素敵な機会をありがとうございました。
最後になりましたが、ご来場の皆様、出店の皆様、実行委員や関係者の皆様に感謝申し上げます。
