SDGsの取り組み

SDGs

社員中心の酒造りと責任醸造


通年雇用の社員中心の酒造りへ移行して、おかげさまで年々酒質が向上していると有難いお言葉をいただきます。
弊社では、醸造課社員が一人1タンク、自由にお酒を仕込む「責任醸造」を実施しています。
この取り組みは現場からチャレンジしたいと声が上がり、始まりました。通年雇用や設備投資など環境の変化により、社員たちの心身に余裕が生まれたからこそと考えています。

責任醸造ではすべての工程に対して各自責任を持ってお酒を仕込みます。もちろん若手社員も1タンクを任せられます。
普段は精米や洗米、酛造りなどの工程ごとにメインで受け持つ担当者が決まっていますが、この時ばかりは自分で酒質設計をし、進行状況を管理し、作業指示を出します。

若手社員には難しいことも多いですが、文献を調べたり、醸造課責任者に相談したりと思考錯誤しながら進めています。日頃の持ち場とは違う作業を任せられることで、社員の自主性や技術力が一層増すと同時に、自分がいつも担当している作業の重要性を改めて感じるなど思わぬ効果もありました。

またベテラン社員は商品化を視野にいれたお酒や、前例の少ない酒質の責任醸造に取り組みます。お酒の味わいや醸造の展望が想像しにくく不安に思うこともありますが、仕込みが進むにつれ完成形がイメージできてくると言います。
こうして、責任醸造から生まれた商品もいくつかございます。若手社員にとって自分が考えたお酒が世に出ることの喜びはひとしおで、さらに酒造りが楽しくなり、身も入ります。

この取り組みはチャレンジする社風があるからこそ実行できていると考えています。また、新しいお酒を意欲的に営業するなど、他部署との連携も欠かせません。
柔軟な思考で挑戦できる環境があることにより、新たなお酒が生まれ、技術の研鑽のみならず、お客様への新しいご提案へとつながっていきます。

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