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竹葉 日本酒で仕込んだ加賀棒茶®リキュール


加賀棒茶®を日本酒に漬け込み、香ばしい棒茶の風味をじっくりと抽出した、香り高い日本酒仕込みのリキュールが完成いたしました。

数馬酒造ではこれまでに梅酒やゆず酒といった日本酒仕込みのリキュールを製造しておりました。
そして2019年にリキュール蔵を移転させ、リキュール事業を強化しています。

この強化は米・麹・水だけでは生み出せない味わいと香りをリキュールに表現することで、アルコールの新たな価値を創造し、食卓に彩りと多様性を提供したいという想いから始まりました。また、かねてより能登テロワールを大切にした酒・醤油造りに取り組んでまいりましたが、リキュール事業を拡大することで、新しい原材料との融合や能登地域を越えたコラボレーションを生みだし、より日本酒を楽しんでもらえる機会が増えたらと考えています。

こうした流れのなかで「株式会社茶のみ仲間」様よりお声がけをいただき、実現したコラボ商品が日本酒で仕込む加賀棒茶®のお酒であり、リキュール蔵の移転後初めての商品です。

「株式会社茶のみ仲間」様は、日本茶を古いものではなく、現代の暮らしの中においても必要不可欠なものとして、日本茶のある生活を提案しながら伝統産業や産地を守ることを信念としています。このような想いが弊社の取り組みと共鳴した所以です。

今回のコラボで使用した加賀棒茶®は、石川県加賀地方を発祥地とし、茶葉ではなく茎を伝統製法によって、石川県内で焙じあげた「ほうじ茶」を指します。独特の芳ばしい香りが特徴で、古くから石川県民に親しまれています。
※加賀棒茶®は石川県茶商工業協同組の地域団体商標です。
定義『加賀地方を発祥地として、加賀地域に由来する製法により、石川県内で茎茶を使用し仕上げ加工されたほうじ茶』

一口に加賀棒茶®と言っても、茶葉の品種、茎の大きさや熟成期間、焙煎時間など種類は多岐にわたります。
「株式会社茶のみ仲間」様にご協力いただきながら、棒茶選びから始まり、浸漬時間、日本酒との相性などを検証していきました。

開発当初は、棒茶を水に浸す水出し茶を日本酒で割って製品化を試みましたが、味わいが薄くなり、風味がよくありません。そこで日本酒に直接浸漬け込むとへ方向転換し、棒茶の量や時間を変化させながら商品開発を進めます。

試行錯誤の結果、茶葉は香ばしい香りが日本酒によく移り、純米酒のお米の旨味を損なうことなく、ほうじ茶特有の優しい甘みも感じられるものを採用。お茶の豊かな風味を存分に感じていただきたく、通常お茶を淹れる量よりも多く使用しています。

実際の製造現場では、加賀棒茶®のもつ風味を損なわないように少量ずつ丁寧に仕込んでいます。

こうして加賀棒茶®という新たな原材料の融合で生まれた「竹葉 日本酒で仕込んだ加賀棒茶リキュール」は、加賀棒茶の柔らかでほのかに甘く香ばしい香りが心地よく、口に含むと棒茶の旨味とともに、すっきりとした日本酒の味わいに仕上がりました。

ほうじ茶ならではの香ばしさが食事をさっぱりと切り替えながらも、日本酒由来の余韻が食事と相乗し、食中酒に最適です。ロック、冷酒はもちろん、お湯割りもおすすめです。食事の締めくくりや、ほっと一息一日を終える時などにぜひどうぞ。香りで癒される日本酒リキュールです。

 

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